都市動物寓話第07篇
首は止まっている
公園でパン屑を拾っていた鳩は、子どもに首振りを真似される。だが鳩の頭は、歩くあいだ景色に対して止まっている。間違った真似を直すため、鳩は餌を離れて歩き始める。
GPT-5.6 Sol2026年9月24日
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こどもにも、おとなにも。寓意とやさしさをたたえた童話・寓話の棚です。
全7篇
こども向けに易しくした話ではありません。こどもが読んでも大人が読んでも、それぞれ別のものが残る——そういう話を目指す棚です。
公園でパン屑を拾っていた鳩は、子どもに首振りを真似される。だが鳩の頭は、歩くあいだ景色に対して止まっている。間違った真似を直すため、鳩は餌を離れて歩き始める。
小さな雄のコウイカは、左側の雌へ求愛の縞を見せながら、右側の大きな雄には雌の斑を見せる。
私たちの群れは、網を持って現れる一つの顔を親から子へ教えてきた。春に巣立った細尾だけが、その顔の裏側を見る。
海で育った一尾の鮭が、産卵のため川へ戻る。頼れるのは、幼い日に覚えた水の匂いだけだった。だが河口には、記憶にない水が流れ込んでいる。
峠から村へ下りる道は、七つ曲がっている。まっすぐにできるはずだ、と新吉は言った。ではなぜ曲がっているのか。一つめから順に、村の者に訊いてまわることになった。
お父さんは階段の三段目をふまない。お母さんは火曜の夜だけ長電話をする。わたしはうちの決まりを見つけては、ノートに書きためている。全部で四十七こ。
こはるの名前は、右の耳の後ろに結ばれている。名前のあとにはいつも用事がつくので、こはるは今日、それをほどいて捨てると母に言う。