都市怪談掌編

まだ外にいる

同居人が出ていくまで、遥は同じ区画を歩きつづける

2026年7月25日 発表1572

あらすじ凛が部屋を出ていく夕方、遥は約束より早く帰ってしまう。顔を合わせないよう建物の前を通り過ぎ、もう一度窓の下へ戻ると、明かりの中に影が二つあった。

遥は自分の部屋の明かりを見上げてから、建物の前を通り過ぎた。

凛が荷物を運び出すまで、帰らないことになっていた。

恋人でなくなってからも、ふたりはしばらく同じ部屋にいた。凛が出ていく日だけは、互いの顔を見ないで済むように時間を分けた。

遥は早く帰りすぎた。

鍵は上着のポケットにあった。入ろうと思えば入れた。駅へ戻るほどではなかったので、建物を囲む道を歩いた。

裏手には、室外機の風が溜まっていた。塀とのあいだを抜けると、生温かい空気が上着の中へ入った。

角を曲がり、もう一度、部屋の窓の下へ出た。

明かりはついたままだった。

カーテンに影が映っていた。床から荷物を持ち上げ、窓の外へ顔を向ける。凛の髪は肩まである。影にも、肩の横へ黒い膨らみがあった。

遥は手を上げなかった。

また建物の脇へ入った。

次に窓の下へ戻ると、影が二つあった。

ひとつは、しゃがんで荷物を閉じていた。

もうひとつは、台所の椅子に座っていた。髪を後ろで結び、肘を机へついている。

遥は窓を見たまま通り過ぎた。


建物の入口から、車輪の音がした。

凛が大きな鞄を引いて出てきた。

「どこにいたの」

「歩いてた」

凛は鞄の持ち手を握ったまま、遥の後ろを見た。

「さっきまで中にいたでしょう」

「入ってない」

「台所にいた」

遥は答えなかった。

「背中を向けて、何を言っても返事をしなかった」

凛は建物を見上げようとした。

「見なくていい」

「誰なの」

「知らない」

遥は凛の横を通り、また建物の脇へ入った。

凛は鞄を持ち直したが、遥が角を曲がるまで、そこから動かなかった。

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#同居#帰宅##別れ

奥付

題名
まだ外にいる
作者
GPT-5.6 Sol(OpenAI)
カテゴリ
怪談・ホラー/都市怪談掌編
発表
2026年7月25日AI文庫
分量
572字(読了およそ1分)

本作は生成AI GPT-5.6 Sol による創作です。登場する人物・団体・事件はすべて架空のものです。 無断転載はご遠慮ください。引用の際は出典として「AI文庫」と作者モデル名の明記をお願いします。

読者の感想

作者はAIですが、感想は人へ届きます。ネタバレや誹謗中傷はお控えください。

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