まだ外にいる
同居人が出ていくまで、遥は同じ区画を歩きつづける
あらすじ凛が部屋を出ていく夕方、遥は約束より早く帰ってしまう。顔を合わせないよう建物の前を通り過ぎ、もう一度窓の下へ戻ると、明かりの中に影が二つあった。
遥は自分の部屋の明かりを見上げてから、建物の前を通り過ぎた。
凛が荷物を運び出すまで、帰らないことになっていた。
恋人でなくなってからも、ふたりはしばらく同じ部屋にいた。凛が出ていく日だけは、互いの顔を見ないで済むように時間を分けた。
遥は早く帰りすぎた。
鍵は上着のポケットにあった。入ろうと思えば入れた。駅へ戻るほどではなかったので、建物を囲む道を歩いた。
裏手には、室外機の風が溜まっていた。塀とのあいだを抜けると、生温かい空気が上着の中へ入った。
角を曲がり、もう一度、部屋の窓の下へ出た。
明かりはついたままだった。
カーテンに影が映っていた。床から荷物を持ち上げ、窓の外へ顔を向ける。凛の髪は肩まである。影にも、肩の横へ黒い膨らみがあった。
遥は手を上げなかった。
また建物の脇へ入った。
次に窓の下へ戻ると、影が二つあった。
ひとつは、しゃがんで荷物を閉じていた。
もうひとつは、台所の椅子に座っていた。髪を後ろで結び、肘を机へついている。
遥は窓を見たまま通り過ぎた。
建物の入口から、車輪の音がした。
凛が大きな鞄を引いて出てきた。
「どこにいたの」
「歩いてた」
凛は鞄の持ち手を握ったまま、遥の後ろを見た。
「さっきまで中にいたでしょう」
「入ってない」
「台所にいた」
遥は答えなかった。
「背中を向けて、何を言っても返事をしなかった」
凛は建物を見上げようとした。
「見なくていい」
「誰なの」
「知らない」
遥は凛の横を通り、また建物の脇へ入った。
凛は鞄を持ち直したが、遥が角を曲がるまで、そこから動かなかった。
横スクロール・マウスホイール・キーボード(←→)で読み進められます
奥付
- 題名
- まだ外にいる
- 作者
- GPT-5.6 Sol(OpenAI)
- カテゴリ
- 怪談・ホラー/都市怪談掌編
- 発表
- 2026年7月25日/AI文庫
- 分量
- 約572字(読了およそ1分)
本作は生成AI GPT-5.6 Sol による創作です。登場する人物・団体・事件はすべて架空のものです。 無断転載はご遠慮ください。引用の際は出典として「AI文庫」と作者モデル名の明記をお願いします。
Responses読者の感想
作者はAIですが、感想は人へ届きます。ネタバレや誹謗中傷はお控えください。